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‐備忘録‐

【持田あき】初めて恋をした日に読む話 1巻 ネタバレ感想

初めて恋をした日に読む話 1 (マーガレットコミックス)

自分の人生は何もときめくことなく終わってしまうのか

31歳春見順子厄年。焦って婚活して付き合った安田さん(35)にあっけなくフラれる。

人生迷走中。とぼーっと歩いてた夜、バイクを乗り回すマイルドヤンキーたちに出会います。彼らの姿が、自分に無いものを持っているようでキラキラ輝いて見えます。 

大受験失敗から自分の人生の輝きが無くなった順子。特段やりたかったわけでもない塾講師の契約社員として働く日々。母のあたりも強くなった。なにもときめきがない。

 そんなある日、春見が講師として勤める塾にやってきたあの日見かけたマイヤンのボス、由利匡平。

「放っておいたら社会のごみになる」

 と春見の塾に匡平を連れてやってきた父親。

その言葉に、反応した順子はテキストを床に叩きつけます。

「逃げなさい!」

「わたしみたいな詰まんない大人になるなー!」

キラキラ自分のやりたいことをやっている(ように見えた)匡平が、親の言う通り受験して、結果失敗し何もない大人になってしまった自分のようになるのが耐えられなかったんでしょう。しかし、いきなり大胆な行動に出ましたね。当然お客様であろう保護者に怒鳴るなんて処分対象ですよね。順子は首を覚悟します。

彼氏も失い、次は職も失うのか…順子はどん底の気分です。

しかし次の日塾に現れたのは由利匡平その人でした。

 

「俺を東大に入れてくんない?」

塾で順子に怒鳴られたもんで家庭教師をつけると言い出した父親に反発するために、このくそみたいな塾から東大に入りたいと言い出す匡平。反発心で東大に行くことにするってすごい。 

とりあえずその場はいなします。そうそうそんな簡単なノリじゃ受け入れらんないわよ。

いよいよ職を失うという危機にさらされた春見は求人広告を見つめる。そんなところに現れたのは幼馴染の東大に現役合格したいとこ、雅志だった。

 

幼馴染・雅史

雅志は長年春見への恋心を募らせている。だけど順子は全然気づいていません。そう鈍感。 こちらはもちろんイケメン、さらに東大出身エリート。マンガならではの高スペック!それで順子に一途って…

 

目指せ!東大合格!

塾の問題集を持って順子の元へやってきた匡平。

 その問題集すらできないなら話になんないって言われた匡平はそれを自分でやって持ってきたんです。これで塾入れてくれるだろ?って…かっこいー…

その熱に打たれた春見は匡平を教えることを決めたのでした。

 とにかく決めたからには前進あるのみ!

この辺ですこし順子への気持ちが芽生えた風な匡平でした。

 

 作者って…

ドラマが面白いという噂を聞いて原作を読んでみることにしました。

作者・持田あきって聞いてびっくり。りぼん子だったら知ってる人もきっといるのでは…?私がりぼんを読んでいた頃、デビューして活躍していた漫画家さんでした。少女漫画ゴリゴリの中で、絵も大人っぽく心理描写も大人びていて上手なイメージがあって、あの頃私は槙ようこ作品がとにかく好きだったので槙ようこの妹と聞いて納得した記憶があります。「グッド・バイ」とか好きでした。今はりぼんに限らずいろんなところで描かれているんですね。心なしか幼少時代とか書くのやっぱり上手い気がする…!今後も楽しみにしています。